誰もが不安とともに生きるこのコロナ禍の中、"こんな時こそ、中島みゆきの歌を"と銘打ち発売された『ここにいるよ』(2020)と『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』(2021)。そして今回、時代が「中島みゆきの歌」を求めるのに呼応するように、緊急事態宣言後初となる待望のオリジナルアルバム『世界が違って見える日』がいよいよ世の中に放たれる。
今回もリスナーの生きる勇気をそっと後押しする"こころに寄り添う「愛」と「勇気」、そして「希望」の歌"がここに誕生。フジテレビ系ドラマ『PICU 小児集中治療室』主題歌「倶(とも)に」、2021年工藤静香への提供曲「島より」、2007年クミコへの提供曲「十年」の2曲のセルフカバー、そして、日本を代表するシンガー・ソングライター吉田拓郎が、ギターとコーラスで特別ゲスト参加をした「体温」を含む全10曲を収録。

弱き者の味方“中島みゆき”、苦しんでいる者の味方“中島みゆき”。
私にとっての音楽は“音を楽しむ”というより“音で楽になる”という意味合いが強いです。
いつもみゆきさんの曲には助けられています。
今回も個性的な10曲が収録されています。
「倶(とも)に」「島より」「十年」と既に発表されている曲から始まります。
静香さんへの提供曲「島より」はホント切ない曲です。
ドラマを観ているように女性の気持ちが伝わってきます。
そしてこの中に出てくる男性は歌詞には“誰にでも優しい”としか表現されていないのにこの歌詞以上に優しい人なんだろうなと感じてしまうのが不思議です。
これぞ“みゆきマジック”!!
クミコさんへの提供曲「十年」は加藤登紀子さんの雰囲気を感じる曲です・
このロシア民謡の香りのする瀬尾さんのアレンジが大好き!!
クミコさんの「十年」も聴いてみたいと思いました。
タイトルだけでも興味をひく「乱世」。
拓郎さんも参加している「体温」は軽い感じの曲ですがやっぱり詞は深いです。
「童話」からの後半はタイトルにもあるように今の“世界”のことを歌っているのかな?と思う曲が続きます。
「噤」~「心月」は曲間がなく繋がっているのですが“どんな意図で繋げたのかな?”と考えながら聴くと何回も聴いてしまいます。
歌い方も他の曲とは異なる「天女の話」は歌詞に“鼻水”が出てくるのですがこんな歌詞はみゆきさんと由紀さおり、安田祥子姉妹しか歌えないし似合わない!!
ラストの「夢の京」まで一冊の本でも読んだように曲順も完璧!!
歌詞も曲もアレンジも全て楽しめるそして考えさせられる一枚です!
ウクライナの皆さんが一日も早く「夢の京」に帰ることが出来る日がきますように…
発売日:2023年03月01日
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